「蚕(かいこ)」語り場

 

===2009年7月17日===

 

 

 

 

 

 

第二回「蚕(かいこ)」語り場がまゆどきにて、開催されました。

 

今回は、山梨県養蚕連合を経て、昭和31年から蚕種に携わってきた渡辺さん(現山梨県蚕種協会、山梨県蚕種共同販売所事務局長)と

蚕種協同組合山梨社の第4代理事長であった丸山さん(現株式会社山梨社相談役)のお二人にゲストスピーカーとして

蚕糸業の歴史について語っていただきました。

昭和31年ころより、掃き立て制限がはじまり、昭和38年をピークに蚕種業は、減少していきました。

当時は、県内に18社あった蚕種業社は、平成4年8社、現在は、山梨社1社のみになりました。

県内の養蚕家は、現在37戸、増穂と中道の農家さんの2戸が多い。

平均年齢は、70歳くらい。1令~2令(人工飼料飼育)を行っているのは、増穂の農家さん1軒のみ。

あとは、群馬と埼玉の共同飼育所に委託。

これからは、現在の蚕糸業の状態をデータとして残したいと思います。

また、増穂の養蚕家さんや蚕関連の貿易に携わった方のお話を聞きたいと思います。

 

 

 

===2009年6月26日===

第一回「蚕」語り場がまゆどきにて、開催されました。

まゆどきのある山梨社(元、蚕種協同組合 山梨社)内の倉庫から「蚕種」にかかわる工具や当時の写真等を発見しました。

これらの活用方法を考えるうちに、この機会に地域の先輩方々からの当時の背景を含めた生の声をお聞かせ願いたいと思うようになりました。

「蚕種」「養蚕」の文化と共にこの地域の歴史を紐解き、過去の軌跡を地域館として保存することを目標に、この場所「まゆどき」を活用いただけると幸いです。

一回目は、蚕種技術者であった名取さん、蚕種営業者であった小松さん、養蚕農家で育った神沢さん、今回の発起人である山梨大学の元教授長田さんを

お招きして開催されました。

簡単な議事録を公開します。

神沢さん:アジア、日本、山梨のその当時の現状まで調べてみたい。

小松さん:現在、蚕種業を業としてやっているのは、長野県の高原社と上田社のみ。ぜひ、見学にいってみてはいかがか?

名取さん:いい種をつくるために、温度管理も重要。農薬はつかえない。

長田さん:このような内容を少しづつ残していってみてはいかがか?

 

まゆどきでは、語り場を通じて、「蚕」コーナーを設置することになりました。

昔の写真や工具を少しづつ展示していきます。

次回は、7月17日11:00~です。

ゲストは、長年蚕種業をつとめられた丸山さんと蚕種協会の渡辺さんをお招きします。

 

===2009年7月1日===

はじめまして、シルクおじさんです。名前のとおり、過去に蚕糸業を経験しています。そろそろ夏蚕(なつご)が上簇するころですか。こう蒸して暑いと、お蚕もぐったりしてしまいそうです。わたくしは現在武田神社周辺に出没しています。変なおじさんではありませんが、少々変わっているやもしれません。また投稿いたします。

 

 

 

 

 

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