ふるさとまちなみデザインセミナー

平成21年3月4日、山梨県、山梨大学の共催のもと第20回 ふるさとまちなみデザインセミナー山梨県・山梨大学NPD連携シンポジウム「地域でまちづくりの担い手を育てる」が開催されました。まちづくりを住民が行うにあたり、具体的な手法として県内外の市町村、大学、高校で実際に行っている成果と経過を生の声として紹介されました。このセミナーを通じて、まちづくりを住民主体で行うことの重要性そして、水平的協働(行政や企業、世代間等々)が不可欠である事、またどんなまちにしたいかという長期展望と継続的活動の必要性を訴えていました。他県の事例と比較すると、山梨県における住民意識の遅れは否めず、その要因を考える必要性を感じました。
 

 

 

入念に打ち合わせをするNPDL学生スタッフの皆様です。企画から運営まで大学2年生が中心になって行っています。このまちに対する学生の真剣さ、情熱が伝わってくる一日でした。

 

 



第二部講演「まちづくり参加学生が市民力を身につける大学教育の実践」講師:林大樹さん(一橋大学社会学研究科教授)

 一橋大学における「人間環境キーステーションとまちづくり授業」の取組みについて講演されました。授業の中で、実際にまちづくりに自発的に参加し、プロジェクトを立ち上げ、継続的に行っている学生達の活動状況を紹介しました。「ただ住んでいるだけでは住民であっても市民ではない。『まちづくりの主体』として『自覚と責任』をもった市民になってほしい。」と先生はまとめました。
 



第二部高校生対象ワークショップ報告「身近な街の今昔物語」発表:小林さん(山梨大学教育人間科学部4年生)

 大学生が高校の授業として、まちの模型作りを行った様子を伝えました。模型をつくることにより、地域に対する見方がかわり、高校生がまちづくりに興味をもつという大きな効果を感じました。
 



第二部パネルディスカッション「教育とまちづくり」パネリストは、小林さん(山梨大学教育人間科学部4年生)佐藤安紀さん(山梨県教育委員会教育次長)、手島俊樹さん(甲府南高校進路指導主事)、林大樹さん(一橋大学社会学研究科教授)、原香緒里さん(YBSアナウンサー)、コーディネーターは、石井信行さん(山梨大学准教授)

 それぞれの立場より、目指すべきまちの像と現実のまちの状態について語られました。県内在住の方のまちに対する愛情とまちづくりに対する熱意、そして高校時代にまちづくりに参画することの意義は非常に大きいことを感じました。



スタッフ取材
徳武さん(山梨大学2年生 石井研究室)
この企画の責任者を担当しました。
長野市出身ということで、地元ではまちづくりが大変盛んでした。山梨もまちづくりに対する機運を盛り上げたいと想い、今回企画を遂行しました。この企画は終了しましたが、まちづくりの第一歩が踏み出せたような気がします。私も含めて、今後さらにがんばっていきたいと思います。

長澤さん(山梨大学2年生 石井研究室)
今回、ポスター、チラシの制作を担当しました。
思い切って、昨年のデザインを一新しましたので、来場者がきていただけるか心配でした。
しかし、当日はたくさんの方がいらしていただき、地域の方に期待されていることを自覚しました。今後は、地域の期待にこたえられるようさらにがんばります。


取材を終えて
2年生がはじめて先頭をきって行い、先輩達がフォローする体制に社会勉強としての意義を感じると共に、「不動産の証券化」「大学のあるまちづくり」と企画としても今後の山梨のまちづくりにとって大変重要な議題だったと感じました。
 

 

 

 

 

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