家庭教育支援チームの活動紹介

平成20年度文部科学省事業の家庭教育支援のための施策「地域における家庭教育支援基盤形成事業−すべての親へのきめ細かな支援手法の開発−」では、各地域密着型の家庭教育支援チームを中心に個性豊かな支援を実施した。今回は中北チームで9月から毎週継続的に実施してきた絵本制作会の最終回を取材した。



最初の2ヶ月間は原作を手に何度も読み込んだ。




絵を描く難しさにぶつかり、図書館や絵本を参考に自作の方向をかためていった。



いよいよ作成開始。この頃からお茶の時間が自然と短くなり、作る時間へと没頭していった。




約6ヶ月を経て、絵本づくりの集大成である表紙張りにこぎつける。皆真剣な顔つきで先生の手つきをみつめる。


水上勉原作の「ブンナよ、木からおりてこい」という小説を通して子育てを客観的に見つめ、子育て中の仲間とともに日常を語り合いながら等身大のオリジナル絵本を作ろうという試みである。物語には残酷な場面もあるが、この内容を通じて「命」などの重いテーマや「子どもに生きることをどう伝えていくか」などのナーバスな話題に自然とふれることができたという。最初は、絵を描くことにとまどっていたママも多かったが、徐々に絵に没頭することでリフレッシュしている姿がみられ、リラックスしていく中で仲間同士の信頼関係が深まったとのことだ。さらには、想像以上の才能が発揮され、素人とは思えないほどの立派な絵本が何冊もできあがり、参加者スタッフ共にこの数ヶ月間をかみしめて思い出に残る一日となった。




あたたかい作風が生まれ、魅力的な作品ができました




子どもの挿絵も入れて全体的にまとまりある出来ばえとなりました




子どもに読み聞かせている姿を浮かべながらの思い出深い作品となりました




彩り豊かで楽譜も加わった音を感じる個性豊かな作品となりました




特技のカッターナイフを使った細かい作業が目を引く作品ができました




たくさんのカエルが登場する楽しい楽しい作品ができました



この活動で、絵や文書づくりなど新しい自分の可能性を発見し、さらにお互いの個性を時間をかけて知ることで強い仲間意識も育ったとのこと。これを機会に新しい自主的な次の活動へとつながっていく日もそう遠くはないようだ。

 

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