いじめや自殺の問題が掲げられている今だからこそ「いのちの大切さを知ってもらいたい。」という強い志のもとに集まった有志が、継続的に地域から発信している活動です。「義務教育のうちに少なくとも一回は「生きる」ことに向き合う機会を持って欲しい。」「他人を思いやる心を醸成させて欲しい。」という主旨のもとに3月4日に駿台甲府中学校で行われた「いのちの授業〜いのちの輝きについて〜」を取材しました。
3才から7才の子どもの死亡数は年間約万件であり、1位の事故死に続いて2番目に多いのが「小児がん」であるそうです。それと比較した時に、昨年の自殺者は全国に3万/未遂者を含めると10万人と言われていることに「死と向き合う=生きることを考える」機会が少ないのではないかと問題意識をもっている鈴木中人先生の講演がありました。
感受性の強い高校生の心の奥に響いているようでした。小児がんで幼い娘さんを亡くした中村先生の話は、最初に子を持つ親心に浸透していきました。
そして、「ごめんね。」「ありがとう。」「よくがんばったね。」と娘さんが命と戦いながら残した言葉は、感受性の強い年頃の学生に深く響いていきました。
生きたくても生きられない幼い命の訴え続けたものを感じて、自分たちがどんなに恵まれているかを感じたとの感想がありました。この活動をメインでひっぱっている社団法人甲府青年会議所の塩澤氏は、「学校の教育にないものを地域で育んでいきたい。義務教育の間にこの地域の子どもが1回でも多く、命に触れる機会を作っていきたい。」と熱心に話していました。