非営利任意団体TwosTepは、松田が音楽活動に専念するために2012年9月1日をもって解散いたしました。当サイトTwosTep・networkは、活動の後半に出会いのあったSILK GARDEN内の山梨大学学生たちが中心に活用することを目的とし、(株)山梨社へ運営・管理を全面委託することになりました。著作権のみ、引き続き松田が所有いたします。長い間、多くの皆さまにたくさんのあたたかいご支援をいただいたことをあらためて感謝もうしあげます。どうもありがとうございました。松田
平成19年度 TwosTep 構成員 | |
氏名 | 所属 |
西本 勝美 | 都留文科大学 地域交流研究センター長 |
新藤 久和 | 山梨大学大学院 教授 |
窪田 明美 | 甲斐市立しきしま幼稚園 園長 |
渡辺 喜道 | 山梨大学大学院 准教授 |
高山 尚文 | (有)シンク情報システム 代表 |
松田 志穂 | 県立高校非常勤講師 |
【非営利任意団体TwosTepの成り立ち 】
1.文部科学省の地域教育力再生プラン『地域子ども教室事業』との関わりについて(松田記)
この サイトの背景には、平成16年度から3年間実施された文部科学省の地域教育力再生プラン『地域子ども教室事業』というモデル事業の行方が深く関係してい る。非営利活動団体TwosTepの代表である西本は、当時『地域子ども教室事業』の受け皿となっていた県協議会の会長に 就任していた。また、TwosTepの事務局である松田は、民間の形態で事業を受託していた。西本と松田は県社会教育課主催の事業発表や意見交換会の場で 同席することが多かった。その度に、3年間で終了する モデル事業の行方について意見交換を重ねて県や協議会への働きかけをしてきた。そのかいもなく、それぞれが個性的な指導をして評価を受けてきた民間受託団 体の多くはモデル事業終了後の事業費確保が困難となり解散せざるを得なかった。モデル事業が終了して運営グループがばらばらになってしまったあとも、熱い 想いで地域に貢献した『地域子ども教室事業』の担い手と今後も連絡を 取り合う方法はないだろうかと長い時間をかけて検討した。その結果として、『地域子ども教室事業』の担い手だけではなく、過去に質のよい取り組みを続けて きた諸団体をも視野にいれて、まずは時間と場所を越えて語り合える場を作ることが必須であると考えた。これを実行に移すための団体として非営利活動任意団 体TwosTepを結成することとなった。
2.地域子ども教室事業「宮地子ども教室」からの報告(松田記)
養蚕のために村の 人々が協力して建 てた小さな宮地公会堂は、もう何年もの間年数回の行事以外には開く事がほとんどなかった。「宮地子ども教室」は、この宮地公会堂で平成17年度から毎日開 かれるようになった。放 課後学校から帰ってくる子どもたち、近所の小さな子どもたちとママ達が集まって来た。そこへおじいちゃんやおばあちゃんをゲストに招いて季節ごとにさくら んぼ ジャムを作ったり、うめジュースを作ったり、わらを編んだり、戦争の話を聞いた。近所の植木屋のお兄ちゃんや大学生・高校生のお兄ちゃんやお姉ちゃんの話 も聞いた。決して多くの子どもが毎日来ていたわけではない。でも、学校とは違う視点で仲間ができて、学校になじめない子どもや、新しく引っ越して来た子ど も と親が、宮地子ども教室を一つの居場所にしていたことは事実であった。そして、普段聞く事のできない地域の大人達とふれあう貴重な時間となった。親でもな く先生でもないたくさんの大人達と接することができた。子ども達だけではなく、地域の大人達に とっても楽しい時間となっていった。不審者が続けて出没した時には、宮地子ども教室のママ達が中心になって作った黄色い旗を「宮地子ども110番の家」の 目印と して近所の家につけてもらえるようにお願いして歩いた。今でも、宮地の通りではいくつもの黄色い旗を見る事ができる。そうして、 子ども教室は賛否両論を含めて一時地域を活性化させ、県政番組にとりあげられるようにもなった。
しかし、地区に予算が足りなかったわ け ではないのにも関わ らず、継続できなかった。継続できなかった原因は、「子どもの居心地のよい場所は、大人たちが元気な地域があることが前提であり、 現代の核家族を代表とする多様化した生活スタイルのために、あえて人工的に元気な地域を設置することが必要になっているのだ。」ということを地域の大人に 説得できなかった所にあると分析した。そして、運営グループの力不足の問題だけではなく、社会全体の風潮として、子育て環境が・・・と問題意識をもちなが らも、 学校ー行政ー企業ー地域ー家庭が実際の問題を共有する場がないために、解決すべき課題を模索する事ができないのが現状の問題点であると事業関連部署、団体 へ報告した。
1.子育て環境向上を目指すことに寄与する。
2.応急的措置だけではなく、時間と労力のかかる根本的な子育て環境の向上に務める。
3.様々な分野・立場の大人達が時間と場所を越えて問題と課題を共有できる場を提供する。
4.幅広い視野ときめ細やかな視点を合わせもち、できるだけ偏りのない方向性を目指す。
5.参加者と運営側の信頼関係を深めるために運営状況の透明度を高く維持する。
6.質のよいもの、真によいものを推進する高い「志」を忘れない。